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  • 2011.11.05 Saturday
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岡田和樹×東琢磨トークショー採録その3(2010/2/28@ヲルガン座)

 2/28(日)に広島市の音楽喫茶ヲルガン座で開催された「祝島のそらとうみをおもう上映会」。鎌仲ひとみ監督『ぶんぶん通信no.3』上映後に、ハチの干潟調査隊の活動で知られ“虹のカヤック隊”として原発予定地での阻止行動に参加している岡田和樹さんと、音楽・文化批評家で「ヒロシマ平和映画祭」事務局長の東琢磨さんによるトークショーが行われました。
 トークショー採録の最終回は、岡田さんの上関での活動の原点ともいえる“ハチの干潟”や、東さんが映画祭を通じて知ったという似島の海砂問題を通じて、広島の海の話題が語られ、そこから瀬戸内海全体へと視点が広げられていきます。また、対談後に行われた質疑応答からお二人の発言をご紹介します。果たして、原発を必要としているのは本当は誰なのか…。
・岡田和樹×東琢磨トークショー採録その1→
・岡田和樹×東琢磨トークショー採録その2→
ヲルガン座0228_4
 9月にここ(ヲルガン座)で「ぶんぶん通信no.2」を上映やった時に、岡田さんがトークしてて。たまたまハチの干潟のTVドキュメンタリーを、(岡田さんのことを)全然知らずに見て、面白いやつがいるんだなって思ってたんですけど。その、岡田さんの場合は、海の生き物が好きで、そこからどんどん入っていく訳ですよね。なんかこういう在り方もあるんだなって思って。今日は全然そっちの話はしてもらってないので、皆さんも知ってる人もいれば知らない人もいると思うんで、海の生き物が好きな面白い若い人で、その話をしている時の岡田さんの表情がいいなぁって思うんですが。なんかそういうのも広がっていくといいなと。

岡田 やっぱり僕自身がこういった問題に興味を持つようになったきっかけって言うのが、小さい時から海とか地元の自然に親しんで来たっていう事が一番大きな要因としてあって。その中で、地元の干潟が埋め立てられるという事で、それはやっぱりいけないと、自分たちが受け継ぎたいと思って、その干潟での埋め立てをしないで欲しいっていうような意思表示をずっと続けていきました。それは結果として、地元の人たちがまた気付いて下さって、それと地元の人口の半数以上の署名も集まって、その計画は中止になったんです
 それもあって、上関の自然にも実際に自分の目で見てみると、うわぁこんな所がまだ瀬戸内海に残っていたのかっていうような、本当にきれいな自然が残っていて。しかも行く度にスナメリにも会えましたし、そこの海岸線をずっと潜ってみると、豊かな海藻の海で、広島では見る事ができなくなった風景が残されていたんです。だからこそ、この上関は、上関だけの問題としてではなくて、瀬戸内海全域もそうですけど、大きな範囲で見て、ここは本当に受け継いでいきたい場所っていう事で、僕自身も上関の問題に関わるようになりました。で、その自然とかだけじゃなくて、地元に住んでる祝島の人たちは、農業漁業で誇りを持って生活をしていて。そういった人たちの生活も含めて、あの自然もそうですけど、そういったものこそ、僕たちの世代が受け継いでいかないといけないという風に感じて、この阻止行動にも参加するようになりました。
 原子力発電所は今、日本には55基あって、稼動しているのは53基くらいだったと思うんですけど、まだ解体する技術も整っていないですし、常に放射性物質を排出し続けていて。それはイコール、僕の将来に対しても次の世代に対しても大きな負担になると思うんです。負の遺産になると思う。で、それを、僕たちがはたして受け継いでいった時に、その事に対して、自分たちの将来とか次の世代に対して、誰が責任を取るのかっていう事もあって。現地の今の状況をそのまま受け継ぐっていう事が、今できる一番最善の策ではないかなっていう風に思って、一応、その自分のその経験とか、これまでの小さい頃からそういった自然に親しんできたっていう事が基で、今、現地でそういった活動を続けてる訳ですけど。
 今僕たちの世代っていうのは、本当に豊かだった頃の自然もほとんど知らないと思いますし、豊かっていっても何が豊っていうのも実際に目に見えてこないと思うんですが、自分の身近な所にある小さな自然とかもそうなんですけど、そういった所を追求していけばいくほど今の田ノ浦の貴重さも分かりますし。そういった意味で、もっともっと広島の人たちにも、どんどん声を上げてもらえたらと思いますし、関わってもらえたらなぁと思ってはいます。

 僕は、広島市のわりと海側の方…都市なので、ほとんどね、46才ですが、子どもの頃から自然はあまり残ってなかったんです。かなづちなので海にも潜れませんし…けど潜るとすごいまた楽しいんだろうなと思ったりします。
 すごくその、何度も言うようですけど「第一次産業でメシが喰えるとおもってるんですか」という中電的なモノの考え方で言えば、田ノ浦の自然とか生物多様性とかホントにどうでもいいんだろうな、ただ、僕たちの身体とか生命とか自然にすごく関わってくる事は、ホントに想像力が必要だったり、あるいは実際の生き物の色んな姿を見て、それに感動するっていうのが、僕はすごく重要なんだなと思うんですね。
 映画祭を似島でやったんですけど、似島って広島から4キロほどの島で、軍都だった時の広島の検疫場があったところで、色々そういう歴史的な背景もあるので、沖縄の映画と祝島に関しての映画を似島でみるっていう試みをやったんです。何度か打ち合わせや下見に行く間に、似島の人の中から聞こえて来たのが、海砂の問題なんですね。
 (戦後に)外地から帰って来た漁業の人たちが、漁業だけではそれこそ食えない…食えない訳でもなかったでしょうけど、海砂掘りをやって行こうと。高度経済成長に合わせて。似島のまわりも今までは最大で水深が5メートルだった所が、もう50メートルくらい掘っていると。それだけじゃなくて似島の人たちが船にクレーンをつけて海砂を掘るっていう船を作っちゃったんで、もう日本中の高度経済成長でビルが建つ所の、例えば新潟とか佐世保とか、実際に海までいって、そこで掘って砂を上げていくっていう。で、それが海砂なので、要は塩を含んでますよね。だからどんどん地震があると崩れるようなビルにもなってくるし、腐食も進んでいくという事があって。それが今度は、瀬戸内海では規制されてしまったので、今、玄界灘と沖縄の方の海砂をばんばん掘っていると。それどころか、今度はちゃんと真水で洗うように規制をされるんで、もう見入りが全然なくなって来てると。そういう問題もあってまた漁業に帰って来てるんですね、その人たちが。でも、そんなに掘って大丈夫だったんですかって聞いたら、いや、実際、全然魚はおらんようになったよ、って話で。
 僕らが景観っていう意味で海があって建物がなくてという位の見える景観で自然を判断するんじゃなくて。おそらくどこまで考えてそこまで掘ったかわからないですけども、何世代分もの海の生き物が虐殺されてる訳ですね。実際にそれだけアレすると、何世代分もの魚が取れなくなるし、潮の流れも当然変わるから、全然取れなくなっているという話をして。言われてみると、僕が子どもの頃は、まだ広島のね、近海の魚もいっぱいあったなと思って、それがどんどんなくなってて。それが、赤潮のせいだとか、色んな水質汚染だとか、それだけじゃなくて海砂の問題もあったのかなって思って。この辺の問題ってすごく…。今ね、さっきそこで売ってる南方新社って(出版社から刊行されている「九電と原発」という本に)、鹿児島の川内原発ってあって、CO2削減ばかり言われて、それがエコだとエコロジーだと思ってるけど、そんなもんじゃないんだと。(原発による海中の生態系破壊が)ホントに大変な事になってるという事で
 実際に(開発は)もう十分だろうという気もするんですけど、そうでもない人もいっぱいいるみたいで。例えば広島でいうと、市民球場をどうしてもやっぱ壊したいと、広島市は。広島市はどうしても壊したいし、じゃあそれに代わる集客をどうするんだとなると、やっぱりまた大きなビルを作りたいという話になってきて。なんかもう骨の随まで…だから、中電の社員ていうのがね、特殊でもなんでもなくて、日本中に中電社員であふれてるような感じの中で、いいのかな?という気がします。実際に中電社員と対峙してみて、中電の社員とか作業員の人たちの印象って、どうです?この人たちは何なんだろう?

岡田 色んな問題があって、どれから手をつけていいかがわからない位に日本にも問題はあるとは思うんですけども、実際に現地で中電の社員と対峙をしている中で、本当に建てたいのか、それとも…ちょっとよくわからない。こっちはずっと思いを伝えてるのに、向こうは何も返ってこないし。で、それは本社の方で聞いてくれというような言い方もされますし。どこに原発を建てる事で利益があるのか、誰のためになってるのかっていう事を聞いても、全然答えないというような状況です。その他、下請けの業者の人たちに話をしても、それは中電がやる事だからというようなことで言い逃れをするような状況で。果たして、その事が、自分たちの生活のためではあるとは思うんですけど、大きくとってみた時には、大きな負の遺産を作る事でもありますし。そういった事で、どれだけ多くの人が今後迷惑を被っていくのかという事も含めて考えていかないといけない問題だと思うんですけど…。僕にもあんまり中電の社員の方がどう思っているのかは、はっきりわからないです。

 人の発言って、他人に向って言う時に、実は自分の願望が強く現れている事があって。結局さっきの「第一次産業で喰っていけないでしょ」って言ってるのは、自分がそう思っているからだけなんですね。それと同じように、今日、中電の人たちのいろんな暴言の数々を見ていて、「あなたたちの中にも帰りたいと思っている人たちがいるでしょ」って、お前が実は思ってるんじゃないの、やりたくないんだろ、っていうのも感じて。そうじゃないとあれだけ、無表情にはならないんじゃないかっていう。祝島の人たちに話しかけているよりも、むしろ、自分を説得する為に喋っているような。そういう不気味さを、感じたんですね。で、どんなふうに揺れがあるのかなっていう。あと、実際に暴行を振るわれた作業員の人たちとは、以前から敵対関係があったとか…

岡田 直接その暴行を加えてきた作業員に対しては面識はなかったんですけども、その下請けの会社が、僕が、先ほど言った、ハチの干潟をなんとか守りたいという事で阻止をした、その干潟を埋め立てる会社がその海洋土木会社で。またそこの中電の下請けとして、今度は田ノ浦で対峙した訳なんですけど。因縁の対決ではないですけど…そんな感じではあったんです。で、僕としてはその時の思いもありましたし、なんとかそれは食い止めたいと思って、カヤックで…ホントにカヤックは手動なので。向こうは大きな動力船の、大きなクレーンもついて、しかも推進派の漁船も何十台っていって周りに引き連れてやってきてる中、木の葉のように揺れて、何隻かでそこを阻止しようという風にやった訳ですけど。その強い思いっていうか…そういったのに対して、向こうは、本当になす術がなかった、ああいう行動を取るしかなかったと考えています

岡田 (推進、反対に代わる)第三の選択肢なんですけど、その第三の選択肢が今後は一番大きな鍵を握ってくるんじゃないかと思っています。やっぱりこれまで27年間、祝島の人たちが先頭をきって、阻止行動、反対の声を上げてきたんですけど、それが徐々に、祝島の人たちも苦しくなってきてますし、それとともに地元の人たちも、推進してる人も反対してる人も徐々に数は減ってきていて。原発によって大きく左右された町の中で二分されて、辛い運動を続けておられているという事と…。
 もうひとつは、僕も現地の人でもないですし、でも、山口と広島、県境はあるんですけど、山口県の中でも下関市よりも広島市内の方が現地には近いんです。あと、原爆の落とされたこのヒロシマだからこそ、声をもっともっとあげるべきだと思っています。その一つの理由としては、今、日本の外務省の防衛大綱の中には、原爆は持たないけども、核兵器を経済的にも技術的にも作る事ができる技術力を持つという事、そのポテンシャルを常に保持するという事が書かれていて。原発っていうのはすぐに原爆に転用可能ですし、今、日本にはプルトニウムが、広島型の原爆が5000発作れる位のプルトニウムの材料が揃ってるんです。そういった意味でも、もっともっと広島の人だからこそ発信できる方法っていうのはたくさんあると思います。
 原発に“現地”はないと思います。瀬戸内海も全域で繋がってますし、空気や空もそうですけど、大地も水も、全部繋がってるので。CO2を発電時に出さないっていう風に、クリーンエネルギーだっていってますけど、実際には温排水を大量に流していて、ホントに瀬戸内海がもうこれで変わってしまうっていう位の大問題です。それだけでもひどい事なんですけど。
 それとともに、次の世代それから自分たちの将来も無視した形で行われる、この原発問題については、もっともっと幅広く日本全体から、この「最後の新規立地」を食い止めるっていう声が上がるのは当然の事で、その第三の選択肢こそ、もっともっと高めていかないといけない問題だと思っています。

 単純な事があるんですね。お前ら(電力会社)を喰わす為だろって話なんですよ、大きい電力っていうのは。単純に考えても分かるように、なんで中国電力からしか電気買えないのかっていう、そういう国策が絶対一つあるし。始まる前に岡田さんとも話したんですけど、アメリカで今開発されようとしているのが、小さい発電をたくさん作って、家屋とか数軒内で、それをネットワークしていって、バックアップしていくってやり方が進められていて、それがどうもアメリカの企業のパテント問題がでてくると。で、原発に関しては、恐らくもう戦前からの日本の財閥系云々の問題と、で、家電メーカーですね、家電なのか、あるいは大きな電力なのか、パテントの問題があって。今、新幹線の技術と一緒に原発を輸出しているっていうのが、日本の割と大きな産業になりつつあると。で、沖縄や奄美の独立・自立論者とシンポジウムをやった時に、何人か海外の事情に詳しい研究者がいて、今、世界中で日本はね、技術のガラパゴスといわれてると。要は日本でしか通用しない、ガラパゴスにしかいない生き物がいるように、日本の科学技術っていうのは、日本でしか通用しなくなっていると。で、もう日本の中でしか食いあいができなくなっている。その中で、大きな企業をどのように生き延びさせるかというのが、今の日本の競争力、世界的な競争力という問題に、オレにはまったく関係ないですけど…日本の資本家や政府、行政、官僚の人たちは、頭を悩ませているっていうのが現実ではないかと思うんですね。
 先ほど、何世代も先の事を考えるという言い方を祝島の人たちや岡田さんがされるのと対極的に、日本の官僚は常に百年先の事はオレらが考えるって、彼らは言い続けてきていて、結局何もできてないじゃん、っていう事を、もう一度示さないと。それと、大きい力が必要なんですよって、それ何の為に必要なんですかと。恐らく、原発を大事にしているのは、ひとつには絶対核武装も視野に入れていると言うのは必ずあるはずですし、そこらでもう一度僕ら自身が、第三の選択って話で出てましたけど、今まで使っていなかった発想とか、データとか考え方や、ロジック、見立て方をしていく必要があるなと。その事に、すごく僕らは、祝島や岡田さんの活動にすごく励まされているっていうのは、最後にお伝えしたいなと思いました。

岡田 最後ちょこっとだけ。今、上関の問題がホントに先行きが、もう埋め立てが始まって、原発がもしかしたらできるかもしれんっていう状況にはあるんですけど、でも、希望も相当大きいんです。去年の9月から始まった阻止行動では、祝島、これまで長くやってこられてた人たちと、それとカヤックの若い人たちが、ホントに一緒になってできてるって現状があって。これは今までになかった事です。そこからまた新しい方向で今後また阻止行動なり意思表示が続けていけれたら、また変わる見込みはまだまだあると思います。だからこそ、僕も必死になってやって行こうと思っていますけども、僕は別に特段、環境運動とか運動家とかではないので、皆と一緒だと思います。だから、声をあげる方法としては違うかも知れませんけども、それぞれにできる小さな意思表示、そういった事ができると思います。今後いろんな活動をしていきたいと思っていますので、是非またそういったところでも協力していただけたらと思います

岡田和樹×東琢磨トークショー採録その2(2010/2/28@ヲルガン座)

 2/28(日)に広島市の音楽喫茶ヲルガン座で開催された「祝島のそらとうみをおもう上映会」。鎌仲ひとみ監督『ぶんぶん通信no.3』上映後に、ハチの干潟調査隊の活動で知られ“虹のカヤック隊”として原発予定地での阻止行動に参加している岡田和樹さんと、音楽・文化批評家で「ヒロシマ平和映画祭」事務局長の東琢磨さんによるトークショーが行われました。
 トークショー採録第2弾は、岡田さんが直に聞いたり感じたりした上関の様子や、問題の構造が似ている沖縄の基地移設問題を通して、外からは伺えない現地の苦悩に想像力を働かせ、原発問題を見直すためのヒントが語られます。

岡田和樹×東琢磨トークショー採録その1→
ヲルガン座0228_2
 僕は、一度だけ田名埠頭に行っただけなんで、そんなに現場の事は判らないし、とやかくは言えないですし、今日の鎌仲さんの作品は鎌仲さんの作品で代弁することもできないですが…痛切に感じるのは、今、かなり政治の議論、話題としてでている辺野古の問題でも、数年前にはほとんど誰も知らない状態で、その中で、本当に、祝島のまわりと同じように人がいないのをいい事に、結構好き放題やっていて。それがどんどんカメラが入っていくようになり、各地から支援者の人が入っていかれたり。そうすればそうするとまた、またヨソ者が来てとか、それで推進派の人たちと反対派の中で…同じですね、親族や隣近所の人がいがみ合うようになっていくというのがあるんですが。それでも、日本政府やアメリカ軍や、祝島でいえば山口県や中国電力をね、逆にまわりから、現場のそれぞれの行動には参加できないけれども、まわりからどんどん監視していくという事ができていけばいいなと思っているんです。
 中電のそのシーカヤック隊の中傷ビラっていうのは、全然僕らも知らない話で、そんな事までやるのか!?っていう。本来だったらそういう事自体が、報道されてしかるべきだと思うんですけど、そういう事も全然なくてね。ある種、孤立無縁な戦いなのかなと、どういう風に僕らも力になれるのかなという事を、考えざるを得ないですけど。
 変な話、確かにシーシェパードって、やりすぎだとは思うんです…やりすぎだし、ちょっと違うんじゃないって。あれ自体が環境保護運動ビジネスっていうのがあるらしいので、全然日本からは分かりにくい文脈なんですが。シーシェパード自体は僕は是認する気はないんですが、ひとつの環境運動のスタイルとして、人間や自然に対する暴力でなければ暴力じゃないという理屈はアメリカの運動家たちが立てたものがあって。例えば、ああいう風に櫓とかブイとかが建てられた時は、ぶっこわしていいという考え方があるんですよね(笑)、それ自体がいいか悪いかの議論はあるとこなんですけど。アメリカの有名なアビーという作家がいて、彼は「モンキーレンチギャング」っていう小説を書いてて。もともとネイチャーライティングっていう自然をテーマにした小説を書き続けた人が、もう環境破壊がアメリカはどんどん進んでくると、特に石油プラントの話なんですが、モンキーレンチギャングって、その通り、プラントをどんどん壊してしまう活動家の話で、これはフィクションであったんだけど、それが一つの活動指針になってしまっていって、シーシェパードまで過激化していくという背景があるんです。面白い事にですね、9・11のテロの直後に、アビーの「モンキーレンチギャング」っていう本を、アメリカでね、ペーパーバッグを持って飛行機に乗ろうとしただけで逮捕されたという話があって。
 で、怖いのはですね、小説、フィクションと現実の運動で実際に相互関係があるから、すごく、あらゆる想像力を規制するように今進んでいっている。それが、先ほどの一つの、消極的容認っていうか、自分たちの生活を守るっていう事に対してさえも消極的になると。で、そこの一つの在り方が、中電の象徴的な「第一次産業だけで喰っていけるのか」という言い方だと思うんです。今日、「ぶんぶん通信no.3」を見ていて、まちづくり連絡協議会という推進派の人たちが出てきました。これって、祝島の問題、島だったり、田舎だったり、海の問題だと僕らは考えてしまうんだけど、半分もう都市化、街にしていく、開発にしていくという事でもあるのかな、と思ったりもします。現実に補償金を貰ったり、原発が来る事で、あの界隈の過疎が止まるとも思えないし、雇用はうまれるとまったく思えないですよね。そこらはは、もうお金を貰ってしまった推進派の人たちっていうのは、揺れてる部分はないんですかね?

岡田 そうですね。地元ではこれまで27年あった中で相当額、助成金とか電源立地の交付金が降りているのは事実で。本来ならば、それだけのお金を個人が貰ったら、相当潤うはずなんですが、実際に現地を歩いてみて、ホントにここは助成金とかが配られて、豊かになったのだろうかっていう、首をかしげるような状況です。
 それとともに、実際には補償金は全部配り終えた段階で、逆に推進の中にも補助金とかの金額が、相当格差があります。推進派の中も相当揉めているような状況で。ただ単にお金が入っただけで、実際に現地は農業とか漁業も衰退していく一方で、そういった産業とかも育たないというような現状があります。それと、町の方は、ほとんど電源立地交付金に頼り切ってしまって、依存しきっているので、自分たちが何をするとかではなくて、補助金がおりる事を目当てに政策を決めているような状況があって。
 果たしてそれが本当に地元にあった、しかも地元の人たちが望んでいる暮らしが豊かになっていく事かを問えば、やっぱりそうではないと思いますし。実際に、四代を回っている中で、おばあちゃんたちに話を聞いているんですが、その中で、息子さんとかお孫さんは帰ってこないんですか、っていう話を聞きます。それと共に、原発で雇用がうまれるって中電が言っていますけど、それはどう思いますかっていう事を聞くと、推進している四代のおばちゃんたちでさえ、子供たちは原発に魅力を感じて帰ってくる事はないし、実際に雇用がうまれるのは外部から入ってきた雇用者だけで、特殊な人しか就けないから、地元の人はそういった事で潤う事は絶対にないっていう風に認識はしてるんです。ただ、目先の補償金に飛びついてしまっただけで、そういった潤いとかも実際に住んでいる人はまったく期待していないという状況にあるのは確かです。

 沖縄のね、反基地の動きがすごく15年くらいの中で、95年に米軍の兵士が少女を暴行した時に一気にまず反基地が盛り上がって。で、何度か揺れていくんですけど、99年だったかな、沖縄サミットが開催された時に…やはり今もずっと続いてますけど、振興策・助成金で潤う、サミットなんかはその最大で。潤うだろうと思ったら、とんでもなかった、と。潤うどころかサミットの間中、商売もできない。で、それで皆、沖縄の人ははたと気付いて、こんな基地振興策とかそういうものは信用ならないっていうので、今の動きに繋がってってるんですが。
 僕も一応、田名埠頭まで行った時に、広島から車で行くと、広島湾を出る手前で、まず宮島があって、大竹が出てくる。いまだにものすごい重工場地帯で。もうちょっと行くと岩国があって。重工業と軍事か…それこそ、広島市内にはない訳ですよね。ある種の、平和都市という名前になっている広島市内の外にそういうものが押し付けられているという構図が見えてくる。で、ちょっと若干海がきれいになってきたかなと思ったらそこに原発を作るのか!?っていう話で。
 それこそ山戸さんのお兄さんがいろんな海産物を売ったりされて…ひとつの、僕はそういうのが新たな取り組みになっていくんじゃないかとすごく思うんですね。大きな開発による、お金が落ちてくるっていうのも、もう、どんどん今の日本、世界的にもあまり期待できないだろうし。それこそ期待していけばいくほど本当にどんどんおかしくなっていくっていう…。で、穿った見方をすれば、推進派の人が気がつかない間に作っちゃおう、っていうのも中電にはあんのかなって、話を聞きながら。推進派の人がお金を返せるか返せないかはともかくとして、「やっぱいいよ」って言わない間になんとかどさくさに紛れて中電も作っちゃおうって感じもあるのかな

岡田 推進派の中でも格差で割れている部分もあるんですけど、原発が実際に現地に立つと、送電塔・送電線を張らないといけないとか、あと労働者の宿舎を作らないといけないっていう問題があって、今実際に一番推進をしていた所の山肌に送電線を建てるというような計画があって、そのことについて、原発を推進している人たちが大反対をしたんです。それともう一つ、その推進とか容認が多い地区の所に、雇用者の施設を作るというような話が持ち上がって、今その事に対して原発を推進をしている人たちが逆に今度は宿舎はちょっと建てんで欲しいっていう事で署名を集めたりしていて…。
 だからどうなのかって言うと、本当に自分の身になってみないと分からないというのは相当大きいんだと思うんですけど、でも余りにもその考え方は無責任って言えば無責任だと思いますし、だからそういった人たちを含めて、今後その原発をもう一度見直すって言う事に繋げていけたら一番いいのかなぁと思っています

 なるほど。なんとなくの容認っていうのと、なんとなく電気を一杯使っているから原発必要なんじゃないってみたいな感じで、ずるずるずるずる皆いってしまって。その場で何が起きているのか、あるいは、それが現実に自分の身近で起きた時に自分はどう反応するのかという想像力が、あまりにも無くって。なんか、そこらの問題が大きいかなと思うんですね。
 「ぶんぶん通信no.3」の資料を、先ほどここで配られていた中で、鎌仲さんが森口豁さんっていう沖縄をずっと追い掛けているドキュメンタリー作家の方の事を書いておられましたが、「東京に原発がやってきた」っていうドキュメンタリーがあって。それは1980年代初めに、新宿に原発を建てようっていうことをするんですね。それは半ば冗談っていうか、その場合に皆がどういう反応をするかを試していく訳だけど。やっぱりもう、典型的にほとんどの意見は、多数の利益のためには少数が被害を被ってもしようがないっていう言い方で。都市の生活のためには、そういう農村漁村にしわ寄せがいってもしようがないと。でもそれ、他人はいいんですかっていう風に聞き返すと、それはよくないけど、建てられても困るしね、っていう言い方になってきていて。
 ある種、そういう対話の積み重ねというか。さっきも言ったように、僕は、中電とか山口県とか経済産業省とかと話してもしようがないっていうか、コイツらはもうだめなんだ。むしろそうじゃない、漠然として分からないから容認してしまっている人たちを、どのように現実を知ってもらって、自分の問題として考えてもらえるかっていう、どういう風に作り出していくか、という事かなと思うんですね。
〈続く〉

岡田和樹×東琢磨トークショー採録その3→

岡田和樹×東琢磨トークショー採録その1(2010/2/28@ヲルガン座)

 2/28(日)に広島市の音楽喫茶ヲルガン座で開催された「祝島のそらとうみをおもう上映会」。鎌仲ひとみ監督『ぶんぶん通信no.3』上映後に、ハチの干潟調査隊の活動で知られ“虹のカヤック隊”として原発予定地での阻止行動に参加している岡田和樹さんと、音楽・文化批評家で「ヒロシマ平和映画祭」事務局長の東琢磨さんによるトークショーが行われました。
 トークショー採録第1弾は、まず東さんから上関原発の問題を広島から考えるためのいくつかの視点が提示され、続いて岡田さんから阻止行動に参加している思いが語られます。容認するかのような姿勢で問題に口をつぐむヒロシマの在り方を再考する問いかけが続きました。現地で正面から問題に取り組む岡田さんの“意思表示”という言葉も印象的ですが、対話と中傷ビラの話題に驚かされます。
ぶんぶん3_1
写真は、鎌仲ひとみ監督「ぶんぶん通信no.3」より

東琢磨 え〜、若干、僕の方から先に少し喋って、岡田さんに色々、現地の事で質問して行こうと思っています。やはりこの…今日どういう方が集まっているかよく分からないんですが、運動の現場の映像を見ると、僕なんか無条件に感動してしまうんですね。祝島の方々あるいは現地に入って身体はって奮闘されている方々にホントに敬意と連帯の意を表したいなという風に、あらためて思いました
 僕は、広島で、広島市で生まれ育って、高校卒業後東京にずっと行ってたもんで、2005年に広島に帰ってきて、ごそごそ生きている訳ですが。ちょうど9・11以後に、東京でいろんな反戦運動の新しい動きというのが生まれてきて、その時に、今では割と広がりましたけど、サウンドデモという形態をやりはじめたんですね。その時、その中心のような所にいて。色々、単に反戦というだけでなくて、都市の路上の解放とか、そういったことを、それまで音楽関係の仕事をしていましたので、文化表現とそういうある種の抵抗運動、解放運動っていうのがどういう形で今の都市で可能かという事と、あと主に沖縄の基地問題に東京から関わっていたんですね。で、決して僕自身は、おそらくこの上映会やった時にいろんな方が来られて話されているんだと思いますけど、あるいは岡田さんみたいに原発運動とか環境問題の方の専門っていうか、ではないんですね。今日(の映像)もそうだと思うんですが、祝島の運動というか、祝島の状況自体が、実にいろんな問題が組み合わさっていて、原発反対っていうだけじゃなくて、原発ができるまでの民主的なプロセスがどうなのかとか、あるいは実際に構築物が作られるにしても、原発ができなかったとしても湾自体を埋め立てる事による環境破壊、生活破壊、そういった事を非常に深く考えさせられるし、それをヒロシマでどういう風に考えていけるかなというのを考えています。
 で、広島にある企業だよね、中国電力…が、人があんまり住んでないからいいだろうという感じで、上関の方に行って、原発作って。この映画の中でもかなりシンボリックに使われてましたが、中電の社員の「第一次産業だけで喰っていけますか」っていう。もう考えられないような発言ですよね。そう言う発言を、広島市に住んでいる人間が許してはいけないんじゃないか。おそらく上関の原発の反対運動を巡って、いろんな議論があるようですけれども、やはり、なんびとも人の生活を破壊してはいけないという、基本的な所をまず僕ら自身が考えないと。
 ちょっと今日、初めに岡田さんと話してて、広島の中でも、できるんじゃけしょうがないじゃろ、諦めんさい、みたいな、祝島の人間が諦めないのが悪いかのように、いうような風潮すらも感じますし。これ祝島の原発という、放射能被害という事を外してみても、例えば沖縄の辺野古の基地の問題でも、あるいは今、広島の中でも進んでいるような都市の再開発の問題でも、いいかげんもう諦めろと、時代の流れなんだから仕方ないから諦めろと、諦めない側が悪いかのように、当事者ではない人間が言うと。当事者じゃない人間、例えば岡田さんのように、外側から支援で入ると、ヨソ者が入ったといった言い方をしていくとか。じゃあ中電自体がヨソ者じゃないのか。圧倒的な…数年前に流行した言葉で「非対称の関係」っていうのがあると思うんですね。「ぶんぶん通信」や鎌仲さんの仕事を指して、中電側の発言がちゃんと撮れてないだろう。っていう事を言う人もいるそうです。ただ、冷静に考えてみると、テレビでは殆ど原発は必要だと思いませんか?考えてみませんか?みたいな言い方をしながらも、大量のテレビスポットが流されるし、テレビのニュースでもほとんどが推進・企業側の視点に立ったもの、あるいは国策側の視点に立ったものに過ぎない
 例えば、先ほどデモという話をしましたが、多くの場合、テレビの映像でいろんなデモが行われたと言った場合は、機動隊の後ろから撮っています。機動隊の後ろから撮っていると、機動隊が振るう暴力は撮れない訳ですね。見れない訳で。その機動隊の暴力に対して立ち向かう人たちの暴力だけが見えてしまう。で、あたかもその人が(一方的に)暴力を振るっている、反対側が暴力を振るっているかのように見えるっていう事で。カメラのポジションによって関係性が固定されてしまうんですね。だからこそ、この鎌仲さんのように、反対側に寄り添って、そっちのカメラポジションから撮る事が必要だし、そうした映像作品、これはまだ作品という形で完結していない映像ですが、そういう映像を見ているのだ、そういう視点から見ているのだという事を、きちんと受け止める必要があるかなという風にまず、今日はその事を一点言っておきたいなと思います。
 というのが、いろんなドキュメンタリー作品があって、たくさん見る機会が増えているんだと思います。ひとつには完全にテレビとか報道の機能が、果たされていないので、もっと違う視点から見たいということで一般の人たちのドキュメンタリーを見る欲求が高まってきていて、だからこそ、記者クラブ制度や、テレビ局の…言い方は悪いですが、大本営的なテレビ局のカメラポジションではないものが、必要とされる訳で。そのような作品に対して「なぜ、中電の説明を聞かないか」というのは、見る前に前提が違うんじゃないかっていうのが、最近起こりつつある事態かなという風に思っています。

 で、もうひとつは、広島が一応…ま、今日も「私は被爆二世です」という中電社員が(映像に)出てきましたが、なぜそんな事をいう必要があったのか、っていう事ですね。その問題と原発の問題は関係ないですね。これは、広島における平和運動もそうで、被爆者の人の救援あるいは生活を守る為の当事者の運動と、平和運動ってのは全く別ものとして立ち上げないと。今日の祝島の運動であれば、祝島の住民の人たちが当事者だけれども、同時に原発が建てられる事による影響によって当事者は増えていく訳ですね。そこを、誰を当事者かと考える意味では、平和運動もそうで、被爆者だから、あるいは被爆者の声を聞いているから発言ができるのではなくて、あらゆる人間が戦争に巻き込まれる可能性があるから、あらゆる人間が当事者であるという可能性に向って開かれていくというのが平和運動の本来の在り方ではないかという風に考えています。
 ヒロシマでは、そこら辺が複雑に歪んでしまった部分があって。ヒロシマで、いつもは反核だの平和だのと言っている土地で、でもその実体は、中電の利権が隅々まで及んでいる訳ですね。単純に言って、広島あるいは山口もそうらしいですが、TVのニュースが中国電力が提供している以上は、期待しようがないという問題は考えないといけないし。広島からなぜ反原発が起きないのかってのは、その生活的な問題もあるし、ひとつには先ほど言った平和運動のある種のねじれみたいなものですかね…核の平和利用という言葉がさかんに出てきましたが、これは実は、日本ではじめに原水禁運動が起きた段階で、すでに言われている事なんですね。核の平和利用の最も身近なイメージが「鉄腕アトム」である訳で。そういう所からどのように抜けていくか。だから、核の問題なのか、核兵器の問題なのか、原発の問題なのか、原子力が与える様々な環境破壊の問題なのか、というのがまずひとつと。それと、戦争というのはどういう事か、今日は直接はそっちは関係してきませんが…広島にいるとですね、今進んでいるテロとの戦争という名目のある種の国家テロリズムをも是認して、だけど核兵器だけは使用しないで下さい、というような運動に僕には見えてしまう事が多くて。
 「ぶんぶん通信no.3」を初めて上映した「ヒロシマ平和映画祭」も、もうちょっと違う視角で、この広島で、平和の問題や、あるいは平和に生きる権利と言ってもいいと思いますが…環境の問題あるいは民族問題とか、そういったものすべてを考える視点をどうやって、もう一度作っていけるかというのを考えています。で、ここは非常に複雑ですね。ヒロシマ平和映画祭で、今回の祝島、原発関係のものを取り上げると同時に、沖縄の基地問題のものをかなり取り上げたんですが。どうしてもそこが広島の平和運動からすっぽり抜け落ちてしまっている複雑さという所で、もう一度、原爆が落とされた街としての特殊な経験を経ての平和っていうのを、どういう風に、今とは違う形で考え直すのか。僕は今、沖縄の辺野古や高江の運動にある程度は関わってきましたし、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜ちた時にもいろんな事に関わりましたが、そうした色々な運動と同じように、非常に、(祝島の運動が)僕たちに力を与えてくれるというか、ヒントを与えてくれるというか…僕らが、共に支援という言い方はどうかと思うんですが、支援していくというか、共に自分達の、今暮らしているこの広島という場所の問題として考えていけるのかというのを、ちょっと長くなってしまいましたが、考えました。

それで、あの、岡田さんにはいろんな、その話を聞きたいなと思って。ちょっと変な言い方なんですけど、岡田さんはね、中電の下請けの作業員に羽交い締めにされたり、暴力を振るわれたり、こういうのは広島の運動に僕は慣れてないのでアレですが、東京での路上解放の運動でいえば、本当にある種の大変な英雄的行為と言うとアレですが、ホントに、色んな、その後にね、嫌な事も、それだけではなくてあったと思うんですけど、よく無事で…。で、その辺の具体的な状況をまずお聞きしながら、どういう風に岡田さんが祝島に深く関わるようになってったのか、っていうのを皆さんに

岡田和樹 そうですね。僕は今、中国電力の下請けの海洋土木会社…これが広島の呉に本店があるんですけれども、その会社が現地の田ノ浦で工事を始めた時に。この時、ホントに現地っていうのは人目が届かずに、マスコミも来ないっていう状況で、無法状態の場所になってました。その中で、やっぱりなんとか台船を止めたいと思って、その台船の前について、カヤックでそういった抗議、意思表示をしてました。その中で、作業員が、向こうの推進派の漁師さんたちがたくさん来ていたんですけども、その漁船に引っ張り上げて、4人がかりで引きずり上げて。その漁船の上で3人がかりで首とか肩とか足とかを踏み付けられて、羽交い締めにされました。で、その事に対して、僕は今、作業員とその責任能力のある中国電力に対して告訴をしています。
 そういう状況になったのは、もともと…さっきの「ぶんぶん通信」の中にも、僕の名前の上に“環境活動家”ってあったんですけど、僕は全然そんな反対運動家でもないですし、活動家でもなくって、ただの広島県民ですし、一日本人として、やっぱりあの、ホントにこの原発は欲しくないという事と、自分たちの世代が今後こういった大きな問題を抱えていくっていう事が、どれほど大きな問題かというのを自分自身実感をして、その問題について、ここで意思表示をしなければ、ホントに自分達が今後大変な目に遭うんじゃないかというような事から、この阻止行動とか意思表示を続けていっている訳で。実際とところ、中国電力とか作業員に対しての恨みっていうのも全然ないですし、とにかく僕が訴えたい先っていうのは、原発推進している人とか、(心情的に)反対している人たちに対してもなんですが、容認をしている人たちに対して、もっともっとこの問題に対して真剣に取り組んで欲しいという風な思いから、今、意思表示という形で活動というか、取り組みをしています。で、僕自身、作業員に対して暴力を振るおうとか、そういった事が全然一切ない中で、実際、現地でそういった事になってしまったのは、中国電力側のやり方っていうのが、地元の人もそうですけど、僕たちの意見をまったくもって聞いてくれないようないう状況で、僕たちは現地で台船の前にカヤックで行って、それで意思表示をする事しかできなかったんです。色々、僕たちも申し込み…山口県とか中電に対して申し込みに行って、止めて欲しいという事、それから意見交換をしたいという事も伝えてきましたが、実際にはそれが却下されてしまいました。で、そういった状況で、ぼくたちは最後にできる手段として、現地での阻止行動をした訳なんですけども。その事に対しても、中電側が、僕と、もうひとりカヤックの人と、祝島島民の2人、この個人4人に対して4800万円の損害賠償を、突き付けてきました。だから、まったくもって意見も聞いてくれない中国電力ですし、ホントに信用できないと思います。だからこそ、阻止行動を続けて、今後も意思表示は続けて行きたいなというような思いで、今もいます。

 先ほどもちょっと話をした時に…容認というね。あの、今日の祝島の人で、中電とは話にならん、それでいいと思うんです。話す必要もないし、話通じないんだから。問題は、何となく容認という人ですね。先ほどちょっと言ったように、もういいかげん諦めんさい、みたいな事を言う人たちが非常に多いですよね。こういう目に遭ったとしても、明らかに後ろから絞められているのが判るような写真が出たとしても、おそらく、いつまでも反対するからこんな目にあうんだというような言い方すらしかねない。ちょっと今、日本の風潮というのが、すごく恐ろしいなと思って。というのが、イラクで人質になったジャーナリストの人が出た時にね、もう自己責任なんだから、あんな人を救う必要がないみたいな言い方をする人たちが…僕ちょうどその時東京にいて、普通の飲み屋で隣の席でそんな話をしてるんですね、サラリーマンたち。そういう感受性になっている、あるいは(そういう感受性)にならないと企業社会の中ではやっていけないというような、ある種の無気味さというのがあって。
 今日、だから、中電の…この映像をみて、やっぱり言葉の力が、祝島のおじさんやおばさんや、あるいは山戸さんとかの言葉って、すごく、僕…感動的にストレートな言葉なんんだけど、中電にしても経済産業省の役人にしても、(言葉が)死んでますよね。で、こいつらといっしょになんのかと思っただけでも…もう、それだけで無条件に祝島支持みたな風に僕はなってしまうんだけど(笑)。そこら辺の、容認…なんとなく訳わからないままに容認してしまうっていう人たちに対して、今、現場で中電に対峙している訳だけど、そうじゃなくて、どういう風に、容認派を変えていけるのかっていう事は、戦略というか…

岡田 そうですね。なかなかその、容認派っていうか、大多数がそうなので、それを動かすとか、世論を高めていくっていうのは、相当難しい事だと思うんですが。今、実際に、現地の上関町、ほとんど推進の所なんですが、そこを今、一軒一軒家を回って話をしている所なんです。で、僕が回っているのは四代地区っていって、一番推進の根強い漁師さんたちがいる場所で、そこをなんとか根気よく回っているんです。何軒かはガラガラって開けた瞬間に「締め上げるど!」とかって脅しをされる事もあるんですが、ほとんどの家の人が、反対でもなく推進でもなく、それを表に出さないだけだと思うんです。私には関係ないと、もう一番現地から近いはずの人たちなんですが、私にはもう関係ないからそういった話も聞きたくない、っていう人がほとんどなんです。そういった人の中にも、漁業補償金を貰ったりとか、そういった利権に絡んでる人もほとんどなんですが、そういった人たちに対して一体何ができるのか、って考えた時に、やっぱり27年間のこれまでの重みがその人たちにはありますし。で、新しく僕たちが何ができるのかっていうと、まずは話を聞くことかなのかぁと思って、話を聞いている段階で。その次に、やっぱり自分たちの問題として、思いを伝えるっていう事を今、少しづつ進めていっています。
 その中で実際に推進をしている人の家の中には、何人かが、家にあがりんさいって言って、色々、話をちょっとしようかっていう事で、今、カヤック隊の様子とか、現地の様子で、若い人たちが本当に必死になって、自分たちの将来であるとか、次の世代を考えた意思表示をしているんだ、っていう事を伝えていっている内に…今、実際に現地では、中電側のビラが大量に配られていて、そのビラの中には、シーカヤック隊=シーシェパードっていうような感じでのビラが相当にばらまかれています。それとともにカヤック隊はお金を貰って阻止行動をしているんだっていうような風潮が全戸に配られて、僕たちもそういう目で見られたりしているんですけれども、実際にやってるのは本当に若い、色んな所からきた自分たちの思いで来た人たち。ホントに若い人たちがたくさんいてやってるんです、という事を伝えると、じゃあ次からテレビとかでカヤック隊の事を見ても、そういった悪い人じゃなくて必死になってやってる人たちなんだっていう風に見れるわねって、何人かのおばちゃんたちが言って下さいました。
 だから、ちょっとづつなんですけど、現地ではそう言ったような、少しづつの話し合いとかで、変わっていくのかなとは思うんですけれども。世間に対しては、なかなか、実際に電気をみんな使ってるんですが、電気に対しての思いって言うか、どこでできているのかとか、なにで作られているのかという事も含めて、いろんな方向からはあるんだと思うんですけど、実際に原発が自分たちにどういう影響を与えるのかっていうのを、なかなか一方的な意見ばっかりで、伝わってこないっていう事を、まず何とか変えたいなと思うんですけど、明確に何をしたらいいかっていうのは、模索している所です。
ヲルガン座0228_1
(続く)

岡田和樹×東琢磨トークショー採録その2→
岡田和樹×東琢磨トークショー採録その3→

2/28(日)広島市・ヲルガン座「ぶんぶん通信no.3」上映会〜祝島のそらとうみをおもう上映会

《上映会》
「ぶんぶん通信no.3」上映会
鎌仲ひとみ監督「ぶんぶん通信no.3」上映と、上映後ゲストによるトークセッションです
ぶんぶん3_1
日時:2010年2月28日(日)18:00開場 19:00開演
料金:¥1000+1order

上映作品:鎌仲ひとみ監督「ぶんぶん通信no.3」
トークゲスト:
 岡田和樹(ハチの干潟調査隊/虹のカヤック隊)
 東琢磨(音楽・文化批評家/ヒロシマ平和映画祭)

会場:音楽喫茶ヲルガン座
広島市中区十日市町1丁目4-32森本ビル2F
電話 082-295-1553
http://www.organ-za.com/


映画『ミツバチの羽音と地球の回転』オフィシャルサイト
http://888earth.net/index.html
「ぶんぶん通信」とは
http://888earth.net/dvd.html
「ぶんぶん通信no.3」へ寄せて−12/2 鎌仲@祝島
http://888earth.net/news/2009/12/no3122.html

2/20(土)〜2/26(金)広島市 「鹿島パラダイス」上映会

《上映会&写真展》
「鹿島パラダイス」上映会
鹿島
日時:2010年2月20日(土)〜26日(金)18:30開場 19:00開演※24日休映
料金:1000円均一

上映作品:ベニー・デスワルト&ヤン・レマッソン監督「鹿島パラダイス」※1972年フランス映画

問・会場:横川シネマ!!
広島県広島市西区横川町3-1-12
082-231-1001
http://ww41.tiki.ne.jp/~cinema-st

1972年発表のフランス製ドキュメンタリー映画。万博、メーデー、学生運動、鹿島コンビナート、三里塚…若きフランス人が捉えた高度経済成長の日本の裏面を、秀逸な構成と残酷なまでに迫力ある映像で赤裸々に描いた衝撃作。昨年の「ヒロシマ平和映画祭2009」で上映され大きな反響を呼んだ知られざる問題作。
ここで描かれている日本の構造は、果たして過去のものでしょうか?過ちはくり返されるのでしょうか?貴重な上映となります、お見逃しなく!


〜あらすじ〜
高度経済成長の日本
鹿島は資本家たちのパラダイス
未来をとざされる農民……そして三里塚

映画は、高度経済成長のシンボル、大阪の万国博覧会を映し出す。そこでは独占資本がパビリオンの高みから「二十一世紀の日本は進歩と調和の国だ」と宣言する。ソビエト館のレーニン像すらが「調和」の一部を担わされている。
メーデー会場では、社会党、共産党、労働組合が「インターナショナル」を鳴らし、「民主政府のために闘おう!」などと政治的言葉の洪水である。しかし、他方企業では、「健康を!快適を!責任を!調和を!参加を!」と一見非政治的に見える言葉で資本家の真に政治的な目的がとげられていく。朝の体操すらもがその目的に利用される。

《ゆれうごきまきこまれる農民たち》
映画は高度経済成長が東京から遠くはなれた鹿島の農民をまきこみ、村人の気質も、生活様式も、あらゆるものをひっくりかえし、めちゃめちゃにしていく姿を映し出していく。
ごく普通の農民「善左衛門」と鹿島コンビナートのかかわりを深く追跡することによって、映画は、独占企業が農民を支配していくメカニズムを明らかにしていく。そこでは超近代ともいえる石油化学コンビナート資本が前近代的な「家族主義」と「義理」を利用している姿を、家の新築、結婚、選挙などごく普通の日常生活を通して明らかにしていく。

《三里塚のたたかいは続く》
映画は一転して、鹿島からそう遠くない成田で農民が空港建設に反対し、政府に土地を渡すのを拒否して闘っている姿を映し出す。農民は地下壕をほり、団結小屋を作り、機動隊の暴力と闘っている。映画は三里塚闘争の現実に迫ることによって、正負や空港公団の宣伝が欺瞞だらけであることを映し出す。そしてまた、ヨーロッパに広く流布されている「日本には階級闘争はない」という神話が皮相なものであることも。
「鹿島パラダイス」とは、土地を失ない、海を失なった鹿島の村人のいっときの補償金をめあてにしたネオンかがやく遊興施設の名前である。そしてそれは大独占企業にとっての「パラダイス」を意味しているかのようである。(上映時間:1時間50分)

2/20(土)京都市・かぜのね「祝島茶会 vol.3」

《祝島茶会 vol.3》
20010年2月20日(土)

[展示・ぷちぷち市場・びわ茶試飲等]
13:00-21:30(入場無料)
※報告会の開催中は、ご入場いただけない場合がございます、ご了承ください。

[報告会]
昼の部 14:00-16:00
夜の部 18:00-20:00

●報告会参加費(祝島のびわ茶・お菓子付き)
昼夜各 500円
昼夜通し 800円

●報告会定員
約30名(なるべく田那部工房までご予約をお願いします)

●会場
かぜのね
〒606-8204 京都市左京区田中下柳町7-2
電話 075-721-4522
メール info@kazenone.org
http://www.kazenone.org/
【アクセス】京阪本線もしくは叡山電鉄「出町柳」駅6番出口より、徒歩約1分


●ご予約・お問い合せ・主催
田名部工房
ateliertanabe49☆gmail.com
090-9993-9893
(なるべくメールが助かります。☆を@マークに変えて送信してください)


昼の部
========
[報告会トークゲスト]
冨田貴史さん(RadioActive)

【冨田さんプロフィール】
千葉県出身、1976年千葉出身、京都在住。ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』を携えて少人数で語り合う上映会を全国120か所で企画。原子力、旧暦・13の月の暦、時間、お金などのワークショップのファシリテーター。原子力、核による放射能汚染、被ばく、それらが持ち込まれることによって起こるあらゆるトラブルの解決を願うブログ「Radio Active」で情報発信中。著書『わたしにつながるいのちのために』
ブログ「RadioActive」http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/



夜の部
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[ビデオ鑑賞+報告会]
“原発”に揺れる町 〜山口 上関原発計画・住民たちの27年〜(NHK山口放送局・約40分)

中国地方でテレビ放送された番組で、現地の推進派・反対派それぞれの立場からの思いを取り上げています。鑑賞後、それぞれが感じたことをシェアする時間にしたいと思います。


本日の展示
========
敦賀忠典(ツルガタダスケ)さん

祝島の日常を切り取った、写真がやってきます!
13:00-21:30(入場無料)
※報告会の開催中は、ご入場いただけない場合がございます、ご了承ください。

【敦賀さんプロフィール】
大阪市在住、27歳。DAYS JAPANフォトジャ―ナリスト学校に行き、上関原発建設計画を知る。祝島の方々の生き様に感動し、微力でも現地の力になりたいと日々模索中。




◎「祝島茶会」とは!?
主に上関原発問題について、ざっくばらんに語り合うお茶会で、すでに全国各地で開催されています。現地から届いたおいしいびわ茶をいただきながら、原発のこと、電気とエネルギーのこと、大きな事業が現地に持ち込む対立のこと、地方と都市のこと、そして、私たちのこれからのこと…ゆっくりお話しませんか?

報告会では、すでにこの問題に興味を持っている方、なんらかのアクションを起こしている方を中心に、各自の活動報告や、情報交換をできればと考えております。もちろん、ちょっと興味があるだけの方や、はじめての方、「原発は反対ではないんだけど」という方も大歓迎。

壁面を使った写真展や、現地の小さな物産展、現地の食材を使ったお菓子や軽食等、毎月企画しています。また、びわ茶の試飲は終日無料です。

お気軽にお立寄りください、お待ちしております♪



◎今後の日程(予定)

3月20日(土)
昼夜とも、トークゲスト
山口晴康さん(Walk In Beauty Project・虹のカヤック隊)

4月24日(土)
昼の内容は未定
夜はビデオ鑑賞+各自の報告会の予定

5月29日(土)
昼の内容は未定
夜は三輪大介さんをトークゲストにお迎えし、上関原発予定地周辺の漁業権の問題や、コモンズをテーマにみんなで話します。

2/13(土)広島市 講演会「豊かな瀬戸内海と底生生物と原発〜炭酸ガス(CO2)だけに目を奪われないで〜」

《講演会》
日時:2010年2月13日(土)18:00〜20:00

お話:佐藤正典さん(鹿児島大学教授)

カンパ:500円

会場:広島市まちづくり市民交流プラザ5階 研修室A

主催:ボイス・オブ・ヒロシマ
協賛:上関原発止めよう!広島ネットワーク



瀬戸内海の美しさは私たちを心なごませます。
また、牡蠣や、鯛、メバル、サヨリ、イカナゴ、アジ、ヤズ等々の海の幸を私たちに与えてきました。

1960年ごろから干潟の埋め立てが進み、1970年代に入ると
瀬戸内海各地の州や砂堆等で海砂採取が始まりました。
そして、瀬戸内海の大部分で、本来の豊かな生態系が失われていきました。

2000年頃から、山口県上関町田ノ浦(入江)の周辺で、脊椎動物の先祖に近縁の
「ナメクジウオ」や国天然記念物の「カンムリウミスズメ」等の
多様な種(多くの絶滅危惧種を含む)が、生息していることが次々に明らかになって来ました。

瀬戸内海の原風景が残り、豊かな生態系を保持し、小魚のゆりかごともいわれ、
沖合3.5キロメートルにある祝島や近海の漁業を支えている、その田ノ浦が
上関原子力発電所のために、埋め立てられようとしています。


底生生物の研究をされ、田ノ浦でも調査されている佐藤正典さんから、
瀬戸内海と生物と原発に関するお話をお聞きします。
豊かな瀬戸内海を保持するための話合いもあります。

お誘い合わせて、ご参加ください

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